一歩ずつ、一歩ずつ

中途失明しても問題なく生きていくための準備をつづっています。

【新聞記事を読んで】アクセシビリティー、イノベーション

日曜日の毎日新聞のトップは、語り手が日本科学未来館の館長・浅川智恵子さん、聞き手が池上彰さんの対談だった。浅川さんは、全盲の研究者だ。

個人的に響いたことを3つまとめる。

 

アクセシビリティー技術がイノベーションを生み出す

電話は聴覚障害者のために、自動運転自動車は視覚障害者のために発明が進んだと言われている。障害者や高齢者などのための技術開発が、社会全体に恩恵をもたらすことがよくある。

 

視覚障害者の当事者がいるからこそできるアクセシビリティー技術

浅川さんのような人たちがいたおかげで、iPhoneの読み上げ機能「VoiceOver」などが現に存在することを知ることができた。視覚障害者は情報障害者とも言われること、そこにどうアクセリビリティーをもたらすか、ずっと考え製品化し続けている人たちがいる。

 

③浅川さんのパワフルさ

浅川さんは中学生で中途失明、高校から点字を学び、一般の大学、プログラミングの専門学校を経て、IBMに入社。その後、40代で博士号取得、最高技術職に就任。これまでウェブページの読み上げ機能や視覚障害者用のスマホ用システムなどを開発してきた。研究とその実用化を信念に活動してきたパイオニアで、たった2ページの記事を読んだだけでものすごいガッツの持ち主であることが感じられる。

 

視覚障害と関係なく浅川さんが凄すぎて、圧倒されて色んな内容が吹き飛ぶ。中途失明したからといって浅川さんのようになれるかといったら自信はないが、大学を卒業してからプログラミングを学んだりとか、先を見据えた行動は大切よねと思う。